公開日:2023-10-20
もう迷わない!アボカドの食べごろの選び方や保存方法のコツ
スタディー
公開日:2020年2月26日 更新日:2023年10月20日
「森のバター」といわれるほど濃厚で栄養豊富な食材「アボカド」。
ビタミンやミネラル、食物繊維といった栄養素が豊富で、美容に良いといわれている食材です。
そんなアボカドですが「どうやって保存するのが正しいの?」「硬いアボカドを食べ頃にする方法がわからない…」とお悩みの方も多いようです。
アボカドのおいしさと栄養を長持ちさせるためには、保存方法にコツがあります。
今回は、食べごろの見極め方や追熟方法、常温・冷蔵・冷凍の場合の上手な保存方法を紹介します。
それぞれのポイントをみていきましょう!
目次
アボカドの見分け方
食べ頃のアボカドを選んだと思っても、熟しすぎていたり、まだ少し早かった、、という経験をしている人は多いのではないでしょうか。
コツをおさえて、食べごろを見極めましょう!
食べごろの選び方
アボカドの食べごろを見極めるには、主に皮の色、固さ、ヘタの3か所を見て選びます。
固さを確認する場合は、指などで押すのではなく、優しく持ち上げて手のひらで確認するようにしましょう。
指で押して確認する場合は、購入後、おうちで確かめるときだけにしましょうね!
鮮やかな緑色をした皮は、熟す前のアボカドになります。
持ち上げたときに固く感じ、ヘタがしっかりとついているものは、食べごろまで常温で3〜7日ほど置いておきます。
【緑色と黒色】
皮の色が緑色に、茶色もしくは黒っぽい色が混じってきたら、成熟してきているアボカドになります。
持ち上げたときに少し柔らかく感じ、ヘタがしっかりくっついているものは、食べごろまで常温で2〜3日ほど置いておきます。
【黒くてハリがある】
皮の色が黒っぽくてハリのあるアボカドは、完熟したアボカドになります。
持ち上げたときに柔らかく感じ、ヘタが少し浮いていてグラつくようになっているものは、食べごろのサインです。
すぐに食べられないときは、冷蔵で3〜5日ほど保存することができます。
【黒くてシワがある】
皮の色が黒く、シワが出ているアボカドは、完熟しすぎてしまっているアボカドです。
持ち上げたときにかなり柔らかく、へたが取れて、ヘタの周りが沈んできているようなものは、中の実が傷んでいる可能性があります。
アボカドの追熟方法
お店で販売されているアボカドの皮が、緑色のものしかなかった!などというときは、お家で追熟させましょう。
アボカドを追熟させるときは、常温においておくことがポイントです。
追熟させるときは、20度前後の室温が適しています。
状態にもよりますが、アボカドをポリ袋などにいれ、常温で4〜5日置いておきましょう。
もっと早く追熟させたい場合には、アボカドと一緒にりんごやバナナをポリ袋に入れておくといいでしょう。
リンゴやバナナが放出する植物ホルモンである「エチレンガス」が、果物の熟成を促してくれます。
アボカドの常温保存
アボカドは常温保存ができる食材です。
スーパーなどでアボカドを購入するとき、常温の陳列棚に並んでいるのではないでしょうか?
アボカドを常温保存するときのポイントをみていきましょう。
保存方法
アボカドは乾燥に弱い食材です。
そのため、アボカドはポリ袋などにいれて軽く口を閉じて保存します。
また、保存する場所は直射日光が当たらない風通しのいい場所を選びましょう。
アボカドは暖かい地域が原産の果物であるため、低温には弱い食材です。
アボカドを保存するときの適温は、追熟のときと同じく、20度前後といわれており、5度以下の低温や27度以上の高温では傷みやすくなってしまいます。
そのため、夏場など気温の高い時期は、常温ではなく冷蔵や冷凍での保存がいいでしょう。
保存期間
アボカドを常温保存した場合は、未熟なものなら約4〜5日が保存期間の目安になります。
熟したものは常温では日持ちがしないため、追熟したら冷蔵庫で保存しましょう。
とはいえ、アボカドの状態や保存環境によって保存期間には差があります。
こまめにアボカドの状態を確認して、アボカドが傷んでしまう前に使い切ってしまうことをおすすめします。
アボカドの冷蔵保存
未熟なアボカドは常温保存でもOKでしたが、食べ頃になったアボカドは冷蔵庫で保存します。
保存方法
常温保存のときと同様に、アボカドを乾燥から守るためにポリ袋などにいれて保存します。
先ほども説明したとおり、アボカドは気温が低すぎると低温障害を起こしてしまいます。
そのため、アボカドを保存するときは冷蔵庫の冷蔵室ではなく、野菜室にいれて保存してください。
カットしたアボカドの場合
アボカドをまるごと1個使いきれずに、カットしたものを保存しておくこともありますよね。
半分に切ったアボカドは、種を取らずに切り口にレモン汁を塗っておくのがポイントです。
カットしたアボカドは切り口からどんどん酸化が進み、おいしさや栄養が損なわれてしまいます。
また、アボカドの実は空気に触れると時間が経つにつれて黒く変色してしまい、見た目の鮮やかさも失われてしまいます。
そのため、レモン汁で酸化と変色を予防します。
アボカドにレモン汁を塗ったら、切り口が完全に覆われるようにぴったりとラップを巻きます。
その後、さらにポリ袋やジッパー付きの保存袋などにいれて口を閉じて、冷蔵庫で保存しましょう。
保存期間
アボカドをまるごと保存した場合は、約2〜3日が保存期間の目安になります。
未熟なアボカドではもう少し長持ちしますが、ちょうど良く熟した食べ頃で頂きたい場合には、常温で追熟させてから冷蔵保存するのがおすすめです。
カットしたアボカドは傷みが早くなるため、1日を目安になるべく早く使い切ると良いでしょう。
アボカドの冷凍保存
アボカドの冷凍保存はアボカドをおいしく長持ちさせられるだけでなく、調理時間の短縮にもなります。
あらかじめ下処理をして冷凍しておくことで、使いたいときに使いたいぶんだけアボカドを取り出すことができ、便利に使うことができます。
保存方法
アボカドを冷凍保存するときは、あらかじめ使いやすい大きさ・形にカットしておくのが便利です。
半分にカットして種を取ったアボカドの皮をむき、スライスや角切り、ペースト状にするなど、ご家庭でつくる料理に合わせてカットしてください。
カットしたアボカドはレモン汁を全体にまぶし、小分けにしてラップに包んでジッパー付きの保存袋などにいれて密閉して保存します。
アボカドをペ-ストにする場合にも、レモン汁を全体に混ぜておくと酸化・変色を防止することができます。
鮮度を保つためのポイントは、なるべく袋の中の空気を抜いて口を閉じることです。
袋の中の空気を抜くことで、アボカドが空気に触れて酸化するのを防ぐことができます。
保存期間
アボカドを冷凍保存した場合は、約1ヶ月が保存期間の目安となります。
冷凍しておくことで、いつでも使いたい分量だけ取り出すことができます。
冷凍したアボカドを料理に使うときには、あらかじめ冷蔵庫あるいは常温に移して、自然解凍すればOKです。
アボカドの栄養
アボカドは果物の中ではトップクラスの脂質含有量で、その大半がオレイン酸・リノール酸・αリノレン酸の不飽和脂肪酸が占めています。
これらの不飽和脂肪酸はコレステロール値を改善し、動脈硬化や循環器疾患の予防につながるといわれています。
また、アボカドには脂溶性ビタミンであるビタミンEも豊富です。
ビタミンEには強い抗酸化作用があり、血行促進やアンチエイジングなど美容に嬉しい効果が期待できます。
このほかにも、ビタミンB2やパントテン酸、葉酸といったビタミンB群も豊富で、糖質や脂質などの栄養素の代謝、肌トラブルの予防・改善にも役立ちます。
さらに、アボカドには食物繊維も豊富。
なめらかな口当たりのアボカドには、食物繊維のイメージはあまりないかもしれません。
アボカドに含まれる食物繊維は水溶性食物繊維で、水分を含んで膨らみ腸内環境を整えるとともに、糖や脂質の吸収を穏やかにする作用があります。
▽詳しいアボカドの栄養について▽
便利においしく長持ちさせよう!
栄養豊富で美容にも嬉しい効果が期待できるアボカドは、様々な料理に手軽に使いやすい食材です。
保存方法のコツさえ覚えておけば、おいしさをキープしながら便利に長持ちさせることができます。
先ほどご紹介した保存するときのポイントをおさえて、アボカドを便利においしく長持ちさせましょう!
参考元:
*NHK出版 からだのための食材大全 監修:池上文雄他
*旬の食材百科 アボカド(アヴォカド)の選び方と保存方法
*Avocados From Mexico アボカドの保存方法 食べごろのアボカドの選び方
▽アボカドを使ったレシピ▽
nominaのSNSをフォローして
最新情報をチェックしよう!