公開日:2019-07-22
夏の肌ダメージ対策の救世主・スイカの優れた栄養と効能
スタディー

梅雨明けが近づき、ようやく夏本番が近づいてきました。
暑い夏を乗り切るためにも、熱中症には充分注意して楽しみたいですね。
そんな暑い夏の風物詩といえば「スイカ」!
自然な甘さが程よく、水分が豊富で夏バテにも非常に有効なスイカですが、実はダイエットにも効果的であることをご存知でしょうか。
今回は、おいしくてみずみずしいスイカに秘められた力について、ご紹介いたします。
スイカの栄養素
スイカ(西瓜)はウリ科の植物で、英語でウォーターメロンと言われるように、成分的には90%以上が水分で、残りの10%近くが糖分です。
栄養素はあまり含まれていないように思われがちですが、果汁には糖質をはじめ、利尿作用のあるカリウムやアミノ酸の一種であるビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、カルシウム、ビタミンCなどがバランス良く含まれています。
βカロテン
赤肉スイカにはβカロテンとリコピンが多く含まれています。
βカロテンとは、抗発ガン作用や免疫賦活作用で知られていますが、その他にも体内でビタミンAに変換され、髪の健康維持や、視力維持、粘膜や皮膚の健康維持、そして、喉や肺など呼吸器系統を守る働きがあるといわれています。
リコピンは活性酸素を減らす働きがあり、老化予防に効果的と言われ、更に呼吸器系の免疫力を高めるともいわれています。
カリウム
疲労した筋肉をより早く回復させる働きがあり、夏場に体がほてった時などに冷ましてくれる働きが知られています。
またストレスを改善する作用もあり、これらの働きからカリウムにはダイエット効果があると言われる場合もあります。
利尿作用もあるため、体内にある余計な塩分を尿と一緒に排出して、腎臓の働きをよくすし、デトックスとしての効果が期待できます。
シトルリン
「シトルリン」と呼ばれているアミノ酸は、ダイエットに期待できるスイカの栄養分です。
シトルリンには、血管を拡張させる作用がある一酸化窒素を増やす働きがあるので、血流を改善してくれます。
また疲労回復や血圧抑制の効果があることもわかっており、夏バテ時に水分を補給する以外の効果も期待できます。
参考資料:旬の果物百科
皮にも栄養素が多く含まれている
赤い実の部分は甘くておいしいですが、外側の皮に近づくにつれて甘さが少なくなってしまい、皮部分は捨ててしまいがちです。
ですが、実はスイカの皮の白い部分には、果肉の2倍もの量のシトルリンが含まれており、捨てるのはもったいないところなのです。
スイカの生産量全国一位の熊本県では、一番外側の皮を取り、白い皮部分を漬物にして食べているとのことです。
種も捨ててしまいがちですが、炒ったものを酒のあてにできるなど、スイカは食べられる部分が非常に多い食べ物なのです。
漬物にする時間がない場合はスムージーにするなどアレンジも様々。
余すことなく楽しむことができます。
おいしいスイカの選び方
そんな栄養満点のスイカ、せっかくならおいしいものが食べたいですよね。
スーパーで見たときにすぐにわかる、おいしいスイカを見分ける方法をまとめてみました。
- ツルの付け根がくぼんでいるもの
- ボンボンと響く音がするもの
- スイカの模様とその表面がくっきりとして凹凸があるもの
- お尻のへその部分が大き過ぎず、小さすぎないもの
音で判断する方法は一般的ですが、スイカには皮模様の緑の部分と深緑の部分の境目がはっきりしているほど甘いという特徴があります。
また、ツルを切って収穫されたスイカはどんどんと鮮度が落ちるので、スイカのヘタが枯れずに青く残っているのが、獲れたての証だとされています。
熟したスイカはツルの付け根が少しへこんで、その周りが盛り上がったような形になります。
せっかくのスイカ、おいしいものを選んで食べたいですね!
スイカを使ったスムージーのレシピをnominaでは紹介しています。
夏のおともに、ぜひ作ってみてください!
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当ページ監修 管理栄養士プロフィール
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当ページ監修 管理栄養士プロフィール
片村 優美
管理栄養士
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2004年、国公立大学卒業後、管理栄養士免許取得。
その後約7年間病院に勤務し、栄養指導や給食管理に従事した。私たちの体は食べたものから作られていることを基本に、普段の食事やバランスの良い食生活を習慣化することの大切さを伝える。
また、間違った情報も多い中で、何が本当かわからなくなることも多い世の中。
間違った情報はときに健康を害してしまうこともあるので、科学的根拠のある情報を慎重に選んで正確に伝えるよう心掛けている。≪主な実績≫ 日本テレビOha4!NEWS LIVE、読売新聞、女性セブン、女性自身
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