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公開日:2023-04-24

種類別野菜の汚れの落とし方と農薬や細菌を残さない洗い方4選

スタディー

 
直接口に入れることの多い野菜や果物、きちんときれいに洗えていますか?

料理の下ごしらえやスムージーなどを作る際に、野菜や果物を洗うことかと思います。

スーパーなどで売られている野菜は一見きれいに見えますが、土や虫などが見えないところに隠れていたり、目に見えない菌なども付着している場合があります。

しっかり洗ったつもりなのに、汚れが残っていたという苦い経験をした人もいるのではないでしょうか。

今回は、野菜を安全においしく食べるために、野菜ごとの洗い方を紹介します。
 

水洗いで農薬は全て落ちるの?

流水のみで農薬を完全に落とすのは、難しいと言われています。

というのも、野菜を作るうえで農薬が野菜の葉などに付きやすくするために展着剤(てんちゃくざい)を使用するなどで、害虫から野菜を守っているからです。

展着剤は水などを弾く薬剤のため、ゴシゴシと洗っても完全に落とすことは難しいでしょう。

展着剤
 
展着剤は主成分の界面活性剤により、薬液の付着性や浸達性を高めたりし、農薬の効果を一層安定させる働きがあります。
*引用元:日本農薬株式会社 展着剤の役割と使い方

 
しかしながら、洗わない野菜よりも洗った野菜のほうが、農薬の残っている量が格段に少ないという成果も出ています。

店頭に売られている野菜で、人体に影響を及ぼすほどの農薬が残っていることは少ないですが、安心して食事をする上で大切になってきます。

そのほかにも、土の中にはトキソプラズマが潜んでいます。

トキソプラズマとは、豚・鶏・牛・猫などの哺乳類や鳥類などの体内に寄生する、“原虫”と呼ばれる一般的な微生物です。

動物の体内やその排泄物、土の中などに存在し、人にも感染します。

妊娠初期の女性の場合、トキソプラズマに感染すると母体を通じて子供に先天性の感染症を与えてしまい、目や脳に障害が出るなどの悪影響が出る可能性があります。

そういった意味でも、野菜や果物の土や汚れはしっかりと落とすことが大切になってきます。
 

*参考元:サノフィ株式会社 「トキソプラズマ症」ってご存じですか?
 

野菜の種類別:汚れの落とし方

 
野菜は基本的には流水で、表面についた土や汚れを落とします。

野菜によって、つるっとしていて洗いやすいものから、入り組んでいて洗いにくいものなど様々あります。
それぞれに合った洗い方で、下準備を行いましょう。
 

根のある野菜


 
ほうれん草や小松菜などの根がある野菜は、きちんと洗ったつもりでも土が残っていることがしばしばあります。

調理に不要な根の部分は切り落とし、必要な場合は根元部分を開きながら流水を当て、丁寧に土を洗い流しましょう。
 

葉菜類(葉物野菜)


 
キャベツやレタス、白菜などは、使う分のみはがし、1枚ずつ洗います。
水を張ったボウルにつけておくのも有効です。

4分の1使いたいなどの場合、切り口を流水にあて、隙間から内側に水を流しこんで洗いましょう。

ブロッコリーは、ボウルに水を張り、その中に房の部分を浸けて洗います。

▽ブロッコリーの詳しい洗い方▽


 

根菜類


 
大根、にんじん、さつまいも、レンコンなどの根菜類はヘコんでいる箇所に土が入り込んでしまっていることがあり、手洗いでは土が取りきれません。

流水で落ち切らない場合、にんじんなどは切り落とす、レンコンなら綿棒や割りばし、菜箸でこするなど、それぞれで土を丁寧に落とす必要があります。

その場合、タワシなどは野菜洗い専用のブラシで洗いましょう。

細身のものから大きめのものまで様々あるので、よく使う野菜にあったものをひとつキッチンに置いておくといいですね。
 

▽レンコンの詳しい洗い方▽


 
▽かぶの詳しい洗い方▽


 

きのこ


 
きのこ類は、水洗いすると風味が落ちてしまいがちです。

基本的にパッケージに「洗ってください」などと書かれていない場合は、洗わないのが一般的です。

汚れなどが目につく場合は、濡らしたキッチンペーパーで拭くなどしましょう。
 

土だけではなく、細菌などもしっかり落として洗うには?

 
土だけではなく、表面についた農薬や細菌などが気になり、不安になる人もいるかと思います。

せっかく体にいいものを食べていても、心配しすぎではせっかくの食事が楽しくなくなってしまいます。

そこで、目に見えない部分も洗浄する方法を紹介します。
 

50度洗い

細菌などが気になる場合は、「50℃洗い」と呼ばれるぬるま湯での流水もおすすめです。

雑菌は50℃の温度で減少傾向にあるため、鮮度が高まります。
また冷水よりもお湯のほうが、より残留農薬を落とすことが可能だと言われています。

ただし、50℃以下のお湯で洗ってしまうと、菌が繁殖しやすくなり、食中毒などを起こしてしまう可能性があります。

また反対に、50℃以上のお湯だと、野菜を加熱してしまうので、注意しましょう。

やり方は、50℃のお湯に野菜を浸したら、冷水(または氷水)に浸けて取り出します。

葉物野菜は10〜30秒、きゅうりやアスパラガス、ブロッコリーなどは2〜3分など、種類によって浸す時間が異なります。
 

野菜洗浄液

野菜専用の洗浄スプレーを使うと、「細菌」と「農薬・展着剤」をほぼ完全に取り除いてくれます。

アルカリイオン水なので、体にも安全で、除菌効果もあるので、安心して野菜を食べられるようになります。
 

お酢

酢と水を1 : 3で薄めた酢水で野菜を洗うと、細菌を除去できます。

酢スプレーをキッチン脇においておき、野菜を流水で洗う前に吹きかけることで、細菌から身を守ることができます。
 

重曹

重曹には農薬や汚れを落とす働きがあります。

重曹は炭酸水素ナトリウムと呼ばれるアルカリ性の性質を持つため、酸性である農薬に付着して落とします。

重曹を使用して野菜を洗う方法は、ボールの中に水を入れ、重曹を1つまみ入れます。
この中に野菜を浸けるだけで、野菜に付着した汚れや農薬を落とすことができます。

浸ける時間は30秒〜1分を目安に取り出してください。
重曹が気になるようでしたら、浸けた後に流水で洗います。

また、野菜や果物を洗うための重曹は「食用」を使うようにしましょう。
 

おいしく野菜を食べよう!

 
きれいになった野菜で調理をすれば、いつもよりもおいしく感じるかもしれません。

神経質になりすぎるとストレスになる場合もあるので、自分に合ったやり方を見つけてみてくださいね。
 

▽そのほかの野菜や果物の洗い方も紹介しています▽





 
 

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この記事を書いた人

nomina編集部

「もったいない野菜でおいしく健康に」をテーマに、ドリンクレシピや野菜の知識などをお届けします。

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