公開日:2020-08-09
正しく水分補給!子供も飲めるスポーツドリンクアレンジレシピ
ウォーター

暑い時期や、風邪を引いてしまった時など、熱中症・風邪対策には欠かせないスポーツドリンク。
水1リットルに対して決まった分量の砂糖・塩を混ぜるだけでできるのをご存知ですか?
今回はスポーツドリンクのアレンジレシピとして、インフューズドウォーター×スポーツドリンクのレシピを紹介します。
▽インフューズドウォーターとは
スポーツドリンクとは
水分補給として飲むスポーツドリンクは、体から失われた水分やミネラル、ビタミンを補うための飲料のことです。
一般に販売されている清涼飲料や炭酸飲料は、果糖やブドウ糖・砂糖が多く含まれており、10%濃度(500mlペットボトルに50g)の砂糖類が含まれています。
経口補水液は、脱水症状が起こった際に飲むことを目的としており、失われた水分とミネラルを素早く補うため、スポーツドリンクより糖質濃度が低く、電解質(塩分)濃度が高く配合されています。
一方スポーツドリンクは、日常生活での水分補給を目的としているため、体液の糖質濃度より低くして「浸透圧」で体内に水分を吸収しやすくしています。
糖分と塩分の量
水分は小腸と大腸で吸収されます。
水分を吸収しやすい糖質濃度は4%〜8%と言われ、それよりも高い糖質になると、糖質濃度を下げるために小腸から水分を出して吸収しようとします。
砂糖が多く含まれた清涼飲料などは、水分を補給したくても逆に出してしまい、効率良く水分を吸収することができません。
素早く水分補給をするには、適度な量の糖分が必要になります。
また、熱中症対策で厚生労働省は、こまめに水分・塩分、経口補水液を補給するよう呼びかけており、ここでの推奨する塩分(食塩水)量は、作業強度に応じて変わってきますが、
少なくとも、0.1~0.2%の食塩水又はナトリウム 40~80㎎ /100㎖のスポーツドリンク又は経口補水液等を、20~30 分ごとにカップ 1~2 杯程度は摂取することが望ましい
としています。
つまり1リットルの水に対して40~80gの砂糖と、1~2gの塩の量が適した分量になります。
スポーツドリンクを作るときは、この分量を守って作るようにしましょう。
スポーツドリンクアレンジレシピ
離乳食後期以降の子供も飲めるスポーツドリンクレシピです。
※ お子さんに飲ませるときは、フルーツのアレルギーがないか確認してからにしましょう。
- オレンジ
- スライス2枚
- りんご
- スライス2枚
- レモン汁
- 大さじ1
- 白湯
- 500ml
- 砂糖
- 大さじ2強 (20g)
- 塩
- 少々/ ひとつまみ弱 (0.5g~1g)
- フルーツを切ります。
オレンジはヘタの部分と下の部分を5mmくらいの厚さに切り落として皮を剥き、3~5mm幅の輪切りのスライスにします。
りんごは塩などでよく洗い3~5mm幅の輪切りスライスにします。
※ りんごの皮は剥きませんが、気になる方は皮を剥いてください。 - お湯を沸かして少し冷まし(50℃程)、耐熱のドリンクサーバーや麦茶ポットに注ぎます。
※ ここでは耐熱の計量カップに白湯を半分入れて作りました。 - 2.に砂糖、塩、レモン汁を入れてよく混ぜ、冷まします。
※ 耐熱用のドリンクサーバーがない場合は、100~250mlほどの白湯で砂糖や塩を溶かして冷まし、水と混ぜて作ってもOK。
※ ここでは砂糖はきび砂糖を使いました。 - フルーツを入れて、冷蔵庫で2時間以上置いたら完成。
- 水
- 1L
- オレンジ
- スライス2枚
- りんご
- スライス2枚
- 蜂蜜
- 大さじ2
- レモン汁
- 大さじ3
- 塩
- 小さじ1/4
1歳以降の子供や大人が飲む場合は、砂糖の代わりに蜂蜜を入れて作ることもできます。
材料(1000ml)
1リットルの量を蜂蜜で作る場合は、ちょっと細かいですが31~61gの蜂蜜の量となります。
砂糖と蜂蜜では、大さじ・小さじの量も異なるので注意しましょう。
砂糖の重量 大さじ1 = 9g 小さじ1 = 3g
※ ここでの砂糖の重量は上白糖・三温糖・きび砂糖の場合です。
フルーツを漬けることによって香りがほんのりとし、とってもおいしくなります。
酸味が欲しい方は、キウイを加えるとさっぱりした味わいになります。
フルーツは他にも、イチゴやブルーベリー、梨、桃、ぶどうなど好きなフルーツを入れてアレンジが可能です。
手作りなので、お子さんにも安心してあげられますね。
*お子さんにあげるときは、アレルギーや与え過ぎに注意してください。
作ったスポーツドリンクは冷蔵庫で保管して、24時間以内に飲み切るようにしましょう。
飲み過ぎには注意して!
こまめな水分補給は大切ですが、もちろん飲み過ぎは禁物です。
砂糖と塩が入っているスポーツドリンクを飲みすぎてしまうと、高血圧、高血糖、動脈硬化、脳卒中、肥満、虫歯などにつながりやすくなってしまいます。
適度な量を守って、正しく水分補給をしましょう!
参考
*厚生労働省 e-ヘルスネット「嗜好飲料(アルコール飲料を除く)」
*厚生労働省 職場における熱中症の予防について
*理論と実践 スポーツ栄養学 著者: 鈴木志保子
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