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公開日:2021-02-21

塩「ひとつまみ」と「少々」は違う!計り方と調味料の塩分量

スタディー

 
レシピに「塩ひとつまみ」や「塩少々」と書いてあるのをみて、実際にどれくらい?と思ったことありませんか?

レシピに書いてあっても、なんとなくで塩を足していた人も多いはず。

実は、それぞれちゃんとした量り方の違いがあるのです!

今回は塩「ひとつまみ」と塩「少々」の違いや調味料の塩分量について解説します。

摂取する塩分量を把握して、減塩対策をしましょう!
 

塩「ひとつまみ」と「少々」の違い


 
微妙な差ではありますが「ひとつまみ」と「少々」の量は違います!

微妙な量を把握することは、料理の味の濃さを決めるだけでなく、どれくらいの塩分量を摂っているかも知ることができます。
 

「ひとつまみ」とは

 
ひとつまみは、親指、人差し指、中指の3本の指で持った量のこと。

指の大きさや太さによってまちまちな量ですが、塩の場合、グラムにすると大体0.9〜1gとなります。

また、小さじにすると約1/5の量と言われています。

 
 

「少々」とは

 
少々は、親指、人差し指の2本の指で持った量のこと。

ひとつまみと同じく指の大きさによって量が異なりますが、塩の場合、グラムにすると大体0.5〜0.6gとなります。

小さじにすると約1/8と言われています。

 
 

生活習慣病を気にする人などは、自分の「ひとつまみ」と「少々」が大体どれくらいの量なのか、計りや計量スプーンなどを使って量っておくといいでしょう。
 

調味料の塩分量


 
「平成28年国民健康・栄養調査」では、調味料由来の食塩相当量が摂取総量の約7割を占めており、特に醤油、塩、味噌などから多くの塩分を摂取しているとのことでした。

調味料に含まれている塩分量を見てみましょう。
 


 

液体調味料は、計量スプーンからこぼれないギリギリの量、顆粒や粉系はすりきりの量が正しい分量となります。
 

1日の食塩摂取目標量


 
日本食は白米とおかずを一緒に食べることから、海外に比べて料理の味は濃い傾向にあります。

また塩分を多く含む醤油や味噌などといった調味料を主に使うため、どうしても食塩摂取量が多くなりがちに。

塩分摂取量が多いと、生活習慣病になってしまうリスクが高くなってしまいます。

世界保健機構のWHOでは、1日の食塩摂取量を男女ともに5g未満を推奨。

しかし「平成30年国民健康・栄養調査報告」では、食塩摂取量の平均値は10.1g(男性11.0g、女性9.3g)とWHOの推奨量の倍も摂取していることになります。

そこで過去の日本人の食塩摂取量を考慮して、目標値を直ちに5g未満にするのは難しいことから、厚生労働省では1日の食塩摂取量の目標を成人男性は7.5g、成人女性は6.5gとしています。

食塩摂取量は年々減少傾向にあると言われていますが、量を減らすと言っても、なかなか簡単にできることではありません。

料理を作るとき、調味料にどれくらいの塩分が含まれているのかや、塩を使っているのかがわかると、減塩に繋げやすいですね。
 

味見をしよう!

 
「ひとつまみ」と「少々」の量は、量る人、塩の種類や調味料などによっても変わってきます。

調味料の量は目安。
最終的な料理の味は、味見をして決めるのがベスト。

レシピに「ひとつまみ」と出てきたら指3つで持った少し多め、「少々」と書かれていたら指2本で持った少し少なめなど、大体の感覚で問題ありません。

塩は料理の味を決める大切な調味料であり、体に必要な栄養素も含まれています。

しかし塩分の過剰摂取は、血圧上昇との関連があることが明らかになっています。

高血圧や血液の病気の人など、生活習慣病を予防するとなると、塩分量を管理し、減塩することも大切です。

調味料の塩梅は、味見をして自分好みに合わせ、体調などによっては控えめにするのがいいでしょう。
 

参考元:
*消費者庁 減塩社会への道(PDF:388KB)
*厚生労働省 e-ヘルスネット 調味料の上手な使い方
*厚生労働省 「日本人の食事摂取基準(2020年版)」策定検討会報告書 ミネラル(多量ミネラル)(PDF:914KB)
 
 

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この記事を書いた人

nomina編集部

「もったいない野菜でおいしく健康に」をテーマに、ドリンクレシピや野菜の知識などをお届けします。

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