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公開日:2019-06-08

水だけは逆効果!?熱中症に効果的な飲み物で暑い夏を乗り切ろう

スタディー

今年も夏が近づき、すでに30℃を超える地域もありますが、熱中症対策は万全ですか?

「まだ本格的に夏が始まったわけじゃないし大丈夫」と思っていても、急激な気温変化に体が驚きダウンしてしまうかも。

本格的に暑くなり始める前から、しっかり暑さに負けない体づくりをしておくことが熱中症の対策に繋がります。

暑い夏も元気に過ごせるよう、熱中症対策を行いましょう!
 

熱中症のメカニズム

そもそも熱中症ってどんなメカニズムでどんな症状が起きるのか知っていますか?

厚生労働省では、熱中症の重症度を以下の3つで分類しています。
 

I度 熱失神・熱けいれん

重症度の分類がI度の症状として、めまいや立ちくらみ、手足の痺れなどが挙げられます。

これは熱失神、熱けいれんと診断される症状です。

体温が上がると、体内の熱を外に出そうと体の表面に血液をめぐらせ、体温を下げようとします。

その際、一時的に血液が足りない状態になり、めまいや立ちくらみなどの症状を引き起こすことになります。

 

II度 熱疲労

重症度がII度の分類とされる、頭痛や吐き気・嘔吐、倦怠感などは、熱疲労と診断される症状です。

血液を体の表面に集めて体温を外に逃す以外にも、体は汗をかくことで体温をさげようとします。

このとき、十分な水分を取っていないと脱水状態になります。
脱水状態が続くと、頭痛、吐き気・嘔吐や体がぐったりするなどの症状を引き起こしてしまう原因になります。

 

III度 熱射病

これがもっとも重症度高く、救急車での搬送が必要な命に関わる場合です。

II度の症状に加え、意識障害やけいれん、手足の運動障害などの症状が現れるのが熱射病です。

具体的には、呼びかけに対する反応がおかしかったり、まっすぐ走ったり歩いたりすることができないなどが挙げられます。

このような一般人が見てわかる症状以外にも、肝機能異常、腎機能障害など医療機関で採血により判明する症状もあります。

熱中症はこれらのような暑い場所で熱により起こる障害の総称のことを言います。

 

夏は必須!熱中症対策

重度によっては命に関わることもある危険な熱中症。
暑くなりはじめからしっかり対策を取っておかなければなりません。

熱中症対策には、暑さから身を守ること、暑さに負けない体を作ること、こまめに水分を補給することが大切です。

具体的にどのようにな対策ができるのかまとめました。

 

暑さから身を守る

まずは暑さから身を守ること。

暑さから身を守るには以下のような対策を取ることができます。

部屋の風通しをよくする

室内にいる場合、熱気がこもらないよう窓を開けたり、室温が高い場合は無理せずクーラーをつけましょう。

クーラーをつけず、少し昼寝をしている間に部屋の温度が上がり、熱中症になってしまう場合もあります。

大丈夫と決めつけることなく、部屋の温度を適切に保ちましょう。

通気性の良い衣服を選ぶ

吸水性や速乾性に優れた衣類や、綿や麻の通気性のいい衣類など、体温調整の妨げにならない衣服や下着を選ぶようにしましょう。

熱中症対策グッズを持ち歩く

アウトドアや長時間外に出るときは、瞬間冷却剤や冷却タオルなどの熱中症対策グッズを持ち歩きましょう。

体を冷やすアイテムだけでなく、塩飴のような汗をかくことで失われた塩分を取れる食べ物もかさばらず持ち歩くことができるので、バッグに入れておくといいですね。

 

暑さに負けない体づくり

熱中症対策は暑い場所や外出時だけでなく、日頃から体調を整えておくのもとても重要です。

朝食をしっかりとる

暑い日はなかなか朝から食欲が出ないかもしれませんが、朝食はエネルギーを蓄えるだけでなく、寝ている間に失われた水分も補ってくれます。

食欲がない日はフルーツやヨーグルトなどの簡単なものでもいいので、しっかり食べるようにしましょう。

バランス良く栄養をとる

暑い日の食事として、冷たくさっぱりしたそうめんやうどんなどで済ませてしまうことも多いですよね。

体温も下がり食べやすいかもしれませんが、炭水化物だけで食事を済ませてしまうのはあまりよくありません。

炭水化物をエネルギー源に変えるビタミンB1を多く含む食材も一緒に食べるようにしましょう。

豚肉やたらこ、昆布、のりなどの食材はビタミンB1を多く含んでいます。
疲労回復に役立ち、夏バテ対策にもなりますよ!

参考:ビタミンB1の多い食品と含有量一覧表 | 簡単!栄養andカロリー計算

睡眠環境を整える

快適な温度で睡眠環境を整え、しっかり睡眠をとることも大切です。

睡眠不足は翌日、熱中症を引き起こす原因にもなるので、吸水性・速乾性のある衣類、適切な室温を心がけましょう。
 

こまめな水分補給

暑い日は汗をかくことで、どんどん水分が失われていきます。
常に意識して水分補給を行いましょう。

一度にたくさん飲むと大部分が吸収されず排出されてしまいます。
一気にたくさんの水分を摂るのではなく、喉が乾く前にこまめに冷たい飲み物で水分補給を行うのがポイントです。

また、水分補給は脱水症状を防ぐだけでなく、体を冷やす効果もあります。

 

家で作れる!熱中症対策ドリンク

脱水状態を防ぎ、体温を下げる水分補給ですが、気をつけなければいけないこともあります。

汗をたくさんかいたときの水分補給の方法と、水分だけではなくビタミンやクエン酸も摂ることができるレシピをご紹介します。
 

水を飲むのは逆効果?

汗をかいたり、排尿により体の水分は失われますが、失われるのは水分だけではありません。
体からは水と一緒に塩分も失われています。

そこに水のみで水分補給を行うと、塩分濃度は薄くなります。
体は、体内の塩分濃度を一定に保つため水分を尿として排出します。

水分補給をしているつもりだったのに、脱水状態は改善されていないという事態になってしまいます。

汗をたくさんかいた時は、塩分も一緒に補給しましょう。

参考:自発的脱水とは?|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬

 

経口補水液の作り方

素早く水分や塩分を補給したいときに適しているのが、経口補水液です。

ドラッグストアなどでも販売されていますが、自宅でも簡単に作ることができます。
ただ、自宅で作ることができるのは簡易的なものなので、あくまで緊急時のためと考えておくのがいいでしょう。

材料

500ml
砂糖
20g
1.5g
レモンやグレープフルーツ果汁
お好みで

材料を全て混ぜ合わせたら完成です。
飲みにくい場合は、お好みでレモンやグレープフルーツを絞ると飲みにくさが軽減します。

自家製の経口補水液は、作ったその日のうちに飲みきるようにしましょう。

参考:経口補水液の作り方
 

スタミナをつける飲み物の作り方

夏場は炭酸のジュースなどをたくさん飲んでしまいがち。

自家製のシロップやフルーツビネガーで、ビタミンやクエン酸も摂れる夏バテ予防ドリンクを作ってみませんか?

 

レモネード


レモンシロップは、アイスでもホットでもおいしく飲むことができます。

材料

レモン
3個(約300g)
砂糖
240g
はちみつ
60g

▽レシピはこちら


 

りんご酢

りんご酢は、炭酸で割れば夏にぴったりのスッキリしたドリンクに、ドレッシングなどにもアレンジすることができます。

とっても簡単に作れるのに、アレンジ方法たくさんの万能フルーツビネガーです!

材料

りんご
1個(約200~250g)
氷砂糖
りんごと同量
りんごと同量

▽レシピはこちら


 

暑さが本格化する前から熱中症対策を!

暑さが本格化する前から意識して対策しておきたい熱中症。

日頃から暑さに負けない体づくりと、こまめな水分で熱中症を予防しましょう!

 

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この記事を書いた人

nomina編集部

「もったいない野菜でおいしく健康に」をテーマに、ドリンクレシピや野菜の知識などをお届けします。

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