公開日:2020-04-01
冷蔵保存はNG!さつまいもをおいしく長持ちさせる保存方法とは?
スタディー

ほくほく、ねっとりとした食感と自然な甘味が魅力の「さつまいも」。
ビタミンやミネラル、食物繊維といった栄養素が豊富で、老若男女問わず人気のある食材です。
そんなさつまいもですが、「冷蔵庫で保存しておいたのにすぐに腐ってしまった…」「長持ちさせるにはどうやって保存するのが良いの?」とお悩みの方も多いようです。
さつまいもは比較的長持ちする食材ですが、よりおいしく長持ちさせるためには最適な方法で保存する必要があります。
今回は、さつまいもを長持ちさせる上手な保存方法とポイントをご紹介します。
さつまいもの常温保存
さつまいもを保存するときは、常温保存が基本となります。
スーパーなどでさつまいもを探すと、常温の陳列棚に並んでいるのではないでしょうか?
実は、さつまいもは暖かい地域が原産であるため、低温には弱い食材なのです。
そのため冷蔵庫での保存は適しておらず、長持ちするといわれているさつまいもでも冷蔵庫で保存するとすぐに傷んでしまうというわけです。
それでは、さつまいもを常温保存するときのポイントをみていきましょう。
保存方法
さつまいもを保存するときの適温は13~15度程度といわれており、10度以下の低温では傷みやすくなってしまいます。
室内でも寒すぎる・暑すぎる場所は避け、直射日光が当たらない風通しの良い場所で保存しましょう。
寒い地域は冬場になると室内でも低温になるため、冬場の常温保存は気温の管理に注意してください。
また、さつまいもは低温だけでなく乾燥にも弱い食材です。
そのため、新聞紙などに包み、ダンボール箱などに入れて保存しましょう。
カットしたさつまいもの場合は?
さつまいもを調理する場合、一度に使い切れずにカットしたさつまいもが余ってしまうこともあると思います。
カットしたさつまいもは断面からどんどん乾燥が進んでしまうため、まるごとの保存とは違って傷みが早くなります。
そのため、カットしたさつまいもが余った場合はすぐに冷凍保存してしまうのがおすすめです。
冷蔵庫で保存しておきたい場合には、断面をラップでぴったりと包み、野菜室で保存してください。
保存期間
さつまいもをまるごと保存した場合は、約1ヶ月が保存期間の目安になります。
とはいえ、さつまいもの状態や保存環境によって保存期間には差があります。
土付きの新鮮なものであれば2~3ヶ月もつ場合もありますし、土を洗い落として出荷され収穫から時間が経ったものであれば1ヶ月経たずに傷んでしまう場合もあります。
さつまいもの状態は、こまめに確認してください。
カットしたさつまいもは、1~2日を目安になるべく早く使い切るようにしましょう。
さつまいもの冷凍保存
先ほどご紹介したとおり、さつまいもは低温に弱い食材です。
10度以下の冷蔵庫に保存すると低温障害を起こしやすく、すぐに傷んでしまいます。
まるごとのさつまいもを保存するときは基本的には常温で、量が多くて使い切れない場合や、カットして余ってしまったぶんがあれば冷凍保存がおすすめです。
また、比較的火通りの悪いさつまいもですが、あらかじめ下処理をして冷凍しておくことで、調理の手間と加熱時間をカットすることができます。
長期間保存しても傷んでしまう心配が少なく、使い勝手も良いためおすすめです。
保存方法
さつまいもの冷凍保存の方法は、大きく分けて3つあります。
いずれの場合も、さつまいもを加熱してから冷凍することがポイントです。
それぞれの方法について順に見ていきましょう。
さつまいもを使いやすい大きさ・形にカットして冷凍する
まずは、さつまいもを使いやすい大きさ・形にカットして冷凍する方法です。
さつまいもをよく洗い、輪切りやいちょう切り、乱切り、スティック状など、ご自宅で使いやすい大きさ・形にカットします。
その後、蒸し器で蒸すか、耐熱容器に入れて電子レンジで十分に加熱し、しっかりと火を通します。
粗熱が取れたらラップに包み、ジッパー付きの保存袋などにいれて冷凍庫で保存しましょう。
輪切りにしたさつまいもは天ぷらに、いちょう切りにしたものはお味噌汁など汁物にするなど、作りたい料理に合わせて好みの大きさ・形にカットしてください。
冷凍しておいたさつまいもを調理するときは、凍ったまま料理に入れるか、電子レンジで軽く解凍してから加熱すればOKです。
さつまいもをペーストして冷凍する
さつまいもをペーストにするときには、洗ったさつまいもを蒸し器や電子レンジを使ってまるごと加熱します。
蒸し器がない場合は、お鍋やフライパンで代用してもOKです。
圧力鍋を使うと時短で蒸し加熱をすることができます。
電子レンジを使う場合は、洗ったさつまいもを濡れたまま新聞紙やキッチンペーパーで包み、さらにラップでぴったりと包みます。
さつまいもは時間をかけてゆっくり温度を上げることで甘味が引き出されるため、低めのワット数で時間をかけて加熱するのがおすすめです。
さつまいもの中までしっかり火が通ったら、熱いうちに皮をむいてペースト状にします。
ボウルにいれてフォークやマッシャーで潰すか、厚手のポリ袋などにいれて麺棒で叩いて潰しても良いでしょう。
ペースト状にしたさつまいもはジッパー付きのポリ袋などにいれ、空気を抜いて平らにならします。
このとき、菜箸などを使ってブロック状に分け目をつけておくと、調理の際に使いたい分量だけ取り出すことができて便利です。
一度に使う分量ごとにラップで小分けしてから、保存袋に入れてもOKです。
さつまいもペーストを保存袋にいれたら、アルミのバッドなどにのせて平らな状態で冷凍庫に入れてください。
さつまいもペーストは、スイートポテトやお菓子作り、さつまいものポテトサラダや離乳食作りにも大活躍です。
冷凍しておいたさつまいもペーストを料理に使うときは、電子レンジで解凍しましょう。
焼き芋にして冷凍する
さつまいもを焼き芋にして冷凍するときは、よく洗ったさつまいもをオーブンレンジや魚焼きグリルを使って加熱します。
表面が焦げ過ぎないように気をつけながら、じっくりとおいしい焼き芋に仕上げましょう。
蒸し器・電子レンジを使ってふかし芋にしても構いません。
焼き芋ができあがったら粗熱を取り、ラップでぴったりと包みます。
さらにジッパー付きの保存袋にいれて空気を抜いて密閉したら、冷凍庫で保存しましょう。
電子レンジで十分に再加熱すれば、焼きたてのようなほくほくの焼き芋を楽しめます。
*冬の新定番スイーツに!?ひんやり甘〜い「冷凍焼き芋」を作ろう
保存期間
さつまいもを冷凍保存した場合は、約1ヶ月が保存期間の目安となります。
冷凍しておくことで、いつでも使いたい分量だけ取り出すことができます。
ご家庭で使いやすい形状に下処理をして、さつまいもを賢く冷凍保存しましょう。
上手に保存して便利においしく長持ちさせよう!
食材はなんでも冷蔵庫に入れれば良いというわけではなく、食材に合った方法で保存することが大切です。
さつまいもは常温保存でも比較的長期間おいしさをキープすることができますが、使い勝手の良い冷凍保存もおすすめです。
今回ご紹介した保存方法を参考に、さつまいもを便利においしく長持ちさせましょう!
参考:
JAなめがた さつまいもの保存方法
旬の食材百科 サツマイモ
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