公開日:2023-10-18
ダイエット食や離乳食にも◎寒天の基本と失敗しない使い方
スタディー
ゼリーを作るときや離乳食、ダイエット食などに使われる寒天。
同じような用途でゼラチンもありますが、その違いや特徴を知っていますか?
今回は、寒天についての基本と特徴、調理する上での注意点、寒天を使ったレシピを紹介します。
▽ゼラチンについての基本や特徴はこちら▽
目次
寒天の基本
寒天とは?
寒天は、紅藻類(こうそうるい)と呼ばれる種類の海藻を原料としており、ところてんを凍らせて乾燥させたものが、寒天となります。
ようかんなどの和菓子、ケーキなどの洋菓子、料理にも使用されます。
食感は歯切れがよく、食べ応えがあります。
食物繊維を豊富に含んでおり、便秘改善効果のあることから、特定保健用食品として認可されています。
またカロリーがなく満腹感もでやすいため、ダイエット食としても取り入れられています。
寒天の種類
寒天には、大きく分けて粉寒天と角(棒)寒天、糸寒天という3つの種類があります。
粉寒天は、オゴノリという海藻を主原料としており、工場で作られています。
水に戻す必要がなく煮溶かすだけで使え、グラム調整がしやすい、家庭で使いやすい種類です。
棒寒天とも呼ばれる角寒天は、テングサとオゴノリを主原料としており、伝統的な製法で作られています。
四角柱の棒状をしており、必要な大きさにしてから水に戻して使います。
糸寒天は、テングサを主原料としており、角寒天と同じく昔ながらの製法で作られています。
細く糸状になっており、水に戻して使います。水に戻してよく絞ったものをサラダやスープなどに入れるなどして使うことができます。
寒天の使い方
寒天の種類、角寒天・糸寒天または粉寒天とで、手間が少し変わります。
角寒天(棒寒天)・糸寒天(細寒天)
水で洗った後、たっぷりの水に10分以上浸して戻します。ボウルに入らないときは、切ってから入れましょう。
そのまま食べる場合、一般的に戻す時間は10〜30分ほどと言われていますが、溶かして使う場合、戻す時間が長いほど柔らかく扱いやすくなります。
戻した後は、固く絞って水気をよく切り、細かくちぎって使います。
寒天を溶かす場合は、鍋に水と寒天を入れて中火にかけ、沸騰したら弱火にして溶かします。
角寒天は1本(8gほど)、糸寒天は8gにつき、500〜600mlの水が目安です。
粉寒天
粉寒天は、戻す必要はありません。
鍋に常温の水の水と粉寒天を入れて混ぜてから中火にかけ、沸騰したら弱火にして溶かします。
粉寒天4gにつき500〜600mlの水が目安になります。
固まらず失敗するときがある
寒天が溶ける温度は90℃ほどで、沸騰させた状態で混ぜながら溶かさないと固まりにくくなってしまいます。
溶かした寒天が固まる温度は30℃以下なので、常温でも固まります。
固まった寒天が溶け出す温度は80℃以上なので、常温に置いておいても溶けることがありません。
※ 商品(メーカー)によっては溶ける温度や固まる温度が異なる場合があります。
また酸に弱いため、レモン汁やフルーツジュースを入れて一緒に煮てしまうと、固まらなくなってしまいます。
レモン汁などを入れる場合は、十分に寒天を溶かして火を止めてから加えるようにしましょう。
ただし、冷蔵庫から出したばかりの冷たいものを入れてしまうと、ダマができてきれいに固まりません。
人肌程度に温めたものを入れると、舌触りもよく失敗しにくくなります。
砂糖を入れる場合も、寒天が溶けてから加えるようにすると、透明度が上がり、しっかり固まります。
寒天の特徴一覧
寒天を使ったレシピ
フルーツ缶で作るひんやりゼリー
フルーツ缶を使えば、フレッシュなフルーツを使うより安く簡単に、そして失敗しにくくおいしいゼリーを作ることができます。
カップで作るのはもちろん、スープジャーの保冷機能を使って、お昼もおいしいゼリーを楽しみましょう!
レシピでは寒天を使用していますが、ゼラチンを使ってもOK!よりぷるんとした食感が楽しめます。
フルーツがどんと入った牛乳寒天
寒天レシピといえば、牛乳寒天は欠かせません!
そんな牛乳寒天にフルーツをたっぷり入れた、見た目のかわいい食べ応えのあるレシピです。
和だしゼリーの冷たいおかず
デザートだけでなく、野菜を出汁のゼリー液を流し込んで固めれば、おしゃれなおかずも作ることができます。
柔らかくて食べやすい野菜を使えば、離乳食にすることもできますよ。
寒天の特徴を理解して使おう
寒天の特徴は、さっくりと歯切れのいい食感で、食物繊維をとることができます。
調理方法は、沸騰させながら溶かすため、ゼラチンのように温度に気を使って調理する必要がありません。
ただし、常温でも固まってきてしまうので、牛乳やジュースなどを入れるときは一度温める必要があります。
また少し濁った色をしているので、きれいな透明度を出すような仕上がりのレシピよりも、コーヒーゼリーや牛乳寒天のような、色のついたレシピがおすすめです。
寒天の特徴を理解して、ゼラチンとうまく使い分けましょう。
▽ゼラチンについての基本や特徴について▽
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