公開日:2019-05-15
にんにく料理は切り方が大事!?覚えておきたい基本の切り方&使い方
スタディー
パスタやお肉料理などの香りづけに使われるにんにく。
その強い香りは食欲がそそられますよね!
すりおろしやスライスなど、様々な切り方で料理に使われていますが、使い道によって切り方も変わるのを知っていますか?
料理にあった使い方で、食欲そそる一品を作りましょう!
にんにくの使い方
香り付けとして使われることが多いにんにくですが、その栄養から風邪、夏バテ予防としても食べられています。
栄養は?
にんにくを傷つけると生じる「アリシン」は、にんにく特有の強い香りのもとになります。
アリシンは調理の過程で分解・結合すると、スルフィド類に変化します。
このスルフィド類がよくにんにくの効果と言われる、スタミナ増強作用、殺菌・解毒作用などの効果を発揮します。
そのため、よりにんにくの効果を高めたいときには、にんにくを刻んだり、すりおろしたりして傷つけ、アリシンを多く発生させるのがポイントです。
参考:にんにくの成分と栄養素について解説! | にんにく大辞典
料理に入れる理由は?
香り付けだけでなく、他にも料理に使われる理由があります。
強く刺激的な香りは、肉の臭い消しとして有効です。よく肉を焼くとき、にんにくと一緒に焼かれるのはそのため。
消臭するというよりは、より強いにんにくの香りで肉の臭みが気にならなくなるという仕組みです。
また、アリシンには殺菌効果があるとされています。
馬刺しをすりおろしたにんにくと一緒に食べるのも、その効果からだと考えられます。
にんにくのむき方
にんにくのむき方は簡単、根元を切り落として皮をむくだけ。
まず外側の皮をむきます。
根元を切り落とすとき、切り落としきらず皮を残します。
根元からめくるようにむきます。
中に緑の芯がある場合は、縦に半分に切り、爪楊枝などで取り除きます。
にんにくの切り方&使い方
にんにくは傷つけることで香りの成分であるアリシンが発生します。
そのため、切り方や使い方によって香りや効果が少しずつ変わってきます。
切り方と合わせてどんな料理に向いているのかも見てみましょう。
すりおろし
すりおろしたにんにくは、にんにくの香りが強くでます。
そのため、にんにくの香りをより立たせたいときに使いましょう。
カレーなどに入れても、カレーの匂いに負けずにんにくの香りが引き立ちます。
唐揚げの鶏肉に下味をつけるときにも効果的です。
みじん切り
みじん切りはパスタやサラダ、ドレッシングに最適です。
また最近血圧を下げる効果が期待できると話題の「食べるにんにくオイル」を作るときも、みじん切りにしたにんにくをオリーブオイルで炒めて作ります。
もちろん煮物や炒め物にも向いています。
千切り
千切りは煮物や炒め物に向いています。
サラダなどの野菜を和えるときにも使います。
すりおろしほどではないですが、薄切りよりも香りが強くでます。
薄切り
薄切りのにんにくは、煮物、炒め物、肉料理などに使われます。
ステーキなどを焼く前に、油でスライスしたにんにくを炒めると、にんにくの香りがたちます。
また、油でカリッと炒めれば、ガーリックチップスにもなります。
潰す
皮をむいて根元を切り落とした1片のにんにくに、包丁の腹をあてます。
包丁を持っていない方の手で、上から体重をかけ、にんにくを潰します。
煮物や炒め物に、ほんのりにんにくの香りをだしたいときに使います。
また、にんにくを切る前に一度潰し傷つけておくことで、よりにんにくの香りがたちやすくなると言われています。
にんにくの切り方にこだわってみよう
にんにくは切ったりすりつぶしたりして細胞を傷つけることで香りがでます。
そのため、切り方で料理ができあがったときの風味も変わるんです。
「今日はどんな切り方で香りをだそう?」と考えると、料理がより楽しくなりますよ!
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当ページ監修 管理栄養士プロフィール
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当ページ監修 管理栄養士プロフィール
片村 優美
管理栄養士
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2004年、国公立大学卒業後、管理栄養士免許取得。
その後約7年間病院に勤務し、栄養指導や給食管理に従事した。私たちの体は食べたものから作られていることを基本に、普段の食事やバランスの良い食生活を習慣化することの大切さを伝える。
また、間違った情報も多い中で、何が本当かわからなくなることも多い世の中。
間違った情報はときに健康を害してしまうこともあるので、科学的根拠のある情報を慎重に選んで正確に伝えるよう心掛けている。≪主な実績≫ 日本テレビOha4!NEWS LIVE、読売新聞、女性セブン、女性自身
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