公開日:2023-04-03
早めの調理か冷凍が◎うどをおいしく食べる下処理&保存方
スタディー
冬から初夏にかけて多く出回る「うど」を食べたことありますか?
香り高くてほろ苦い、上品な味のするうど。
お店に多く出回っている白っぽい色のうどは、光を当てずに育てられている、軟白うど。
緑色をしている山うどに比べ、アクが少なく苦味もほのかで食べやすいのが特徴です。
軟白うどは山うどに比べて栄養価は低めですが、うどには疲労回復作用で知られているアスパラギン酸や、自律神経を調整するジテルペンアルデヒドが含まれており、疲労回復や老化予防などが期待できる野菜。
また食物繊維が多く、ほかの野菜と比べてカロリーが低いことからダイエット食として注目されています。
皮から穂先まで全て食べることができますが、どうやって調理をしたらいいかわからない人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、うどの下処理方法や冷凍保存方法について紹介します。
目次
うどの下処理
うどにはしっかりとした産毛が生えていたり、アクがあったり繊維が硬い部分があるので、下処理をすることで、さらにおいしく食べることができます。
洗い方
枝分かれしている茎を手で取り、バラバラにします。
水を流しながら手や指の腹で、泥や砂などを落とします。
産毛・皮の取り方
うど全体に産毛が生えており、食べると口の中でチクチクしたり、繊維が残ってしまうので、しっかりと取り除きましょう。
【産毛の取り方】
一番太い茎のしっかりとした硬めの産毛は、水洗いのときに指の腹で擦ると、ある程度落とすことができます。
また包丁や包丁の背の部分を使って表面を擦るようにしてこそげ落とします。
△包丁を使って剥く場合
△包丁の背を使って剥く場合
【薄い皮ごと剥く方法】
生毛のついた薄い皮を、手や包丁、ピーラーで剥くことができます。
- 細い茎と太い茎を分けた際、薄い皮が残るので、それをうどに沿って優しく引っ張り皮を剥く。
- 薄皮が残った部分は、包丁でこそげ落とすか、ピーラーで剥く。
△処理後
【太い茎の皮】
うどを生食する場合は、繊維が口の中に残らないようにすると、おいしく食べられます。
- 産毛を取り、根元1cmほどのところは切り落とす。
- 5cmほどの長さにぶつ切りにする。
- 大根の皮を剥くように、包丁で厚めに皮を剥く。
残った皮は、きんぴらなど熱を通して食べると、食べやすくなります。
アク抜き
うどはアクを多く含んでいます。
また皮を剥いたり、切ったりすると茶色っぽく変色してきてしまうので、特に生食するときはアク抜きをしましょう。
- ボウルに水2カップ、酢小さじ1を入れて軽く混ぜておく。
- 必要な大きさにカットしたうどを酢水にしばらく漬け、取り出して水気を切る。
生食する場合は10〜15分ほど、火を通す場合は5〜10分ほど漬けます。
※ 酢の味が気になる場合は、水だけでもOK
※ 新鮮なうどで火を通す場合は、アク抜きせずに調理してもおいしく食べられます。
冷凍保存
うどは湿らせたキッチンペーパーや新聞紙で巻いてポリ袋に入れ、野菜室で3〜4日は冷蔵保存することができます。
しかし苦味やアクが増したり、葉が枯れてきてしまったりするため、購入したら早めに食べるか、冷凍保存するのがおすすめです。
冷凍保存方法
生食のまま、または茹でてから冷凍保存する方法があります。
【生食の場合】
- 使いやすい形や大きさに切ったうどをアク抜きし、水気を拭き取る。
- 必要な分をラップで包むか、ジッパー付き冷凍保存袋に入れて冷凍保存する。
茹でずに冷凍保存する場合は、茎の中心部分の白くて柔らかい部分がおすすめです。
サラダや酢の物に最適です。
【茹でる場合】
- 鍋に水と酢を入れて火にかける。
※ 酢の量は、水の量の約1%程度。 - 沸騰してきたら、使いやすい形や大きさに切ったうどを入れてさっと茹でる。(1〜2分程度)
茹でる時間は、うどの量やカットした大きさによって調整します。
茹ですぎない方が、食感が残っておいしいです。 - ざるにあけて水気をよく切り、粗熱を取る。
- 必要な分をラップで包むか、ジッパー付き冷凍保存袋に入れて冷凍保存する。
穂先や葉の部分は、できれば冷凍せずに調理をするのがおすすめ。
茹でたうどは、色々な料理に使うことができます。
解凍方法
【生食する場合】
冷蔵庫で解凍してから使用します。
急ぎの場合は、ポリ袋のまま水につけると、素早く解答できます。
【火にかける場合】
凍ったまま使用します。
揚げ物、炒め物など、凍ったまま調理できるため、冷凍する前に使いやすい形にカットしておくと使いやすいです。
保存期間
- 冷暗所で保存する場合は1〜2日
- 冷蔵庫の野菜室で保存する場合は3〜4日
- 冷凍したうどは、1ヶ月以内に食べ切るのがおすすめ
新鮮な軟白うどの見分け方
新鮮なうどを選ぶことで、香りや食感、味、保存期間などが変わってきます。
- 茎の部分が白いもの
- ハリがありまっすぐ伸びているもの
- 産毛がびっしりと生えているもの
うどを楽しもう
他の野菜にはないような、独特な香り、食感、味わいのうど。
うどは皮から葉や穂先まで余すことなく食べられて、色々な料理にできて楽しめる野菜です。
しかし保存期間が短めなので、購入したらなるべく早めに食べるか、冷凍保存するのがおいしく食べるコツ。
店頭に出回る時期も短めですが、ぜひ食べて欲しい食材です!
▽うどを使ったレシピ▽
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