公開日:2019-05-25
お疲れ気味のあなたに◎きのこを使った基本の薬膳スープ
スープ
中医学が元になっている食事療法の薬膳。
体調がなんだかすぐれない、最近風邪気味が続いているなど、様々な症状に対して、薬味や香辛料などの材料を組み合わせ、食材のもつ特性で体や心の不調を整えます。
薬膳料理と聞くと難しそうな気がしてしまいますが、実はとっても簡単!
お家でできる、ヘルシーな薬膳きのこスープのレシピを紹介します。
薬膳スープは基本となる定番の材料を覚えれば、作り方もアレンジも簡単ですよ。
- しめじ しいたけ えのき エリンギ なめこ
などきのこ類 - お好みの量
- ゴボウ
- 10cm程度
- 油揚げ
- 1枚
- 鶏手羽
- 4本
薬膳食材
- にんにく
- 1片
- 生姜
- スライス4〜5枚程度
- 長ネギ
- 1/3
- 乾燥唐辛子(または輪切り唐辛子)
- 2本(ひとつまみ)
- クコの実
- 数個
- 松の実
- 数個
- 八角
- 1個
- 山椒の実
- ひとつまみ
- シナモン
- 1/3本
- 水
- 約300ml
- 塩
- 小さじ1
- きのこをほぐし、油揚げはお好みの大きさ、ゴボウは斜め切りにして具材を全て鍋に入れる。
- 生姜、にんにくはお好みでスライスや千切りにし、長ねぎは3cmほどにぶつ切りしたものを縦半分に切って鍋に入れる。
- そのほかの薬膳スープの定番となる香辛料も全て入れたら、塩と水を入れる。
シナモンは1本入れるとクセが強いので、1/3程度に折って入れる。
- 蓋をして弱火にかけ、40分〜1時間ほど煮込めば完成。
薬膳スープの定番食材
レシピで使用した薬膳の材料は、薬膳スープによく使われる定番の薬味や香辛料です。
それぞれの栄養価や効能を紹介します。
にんにく
栄養成分は、食物繊維、カリウム、ビタミンCが多く含まれています。
血液をサラサラにする働きがあり、生活習慣病の予防や改善などに効果が期待できます。内臓の働きを活発にし、風邪予防、殺菌作用、疲労回復などの働きがあります。
生姜
カリウム、マグネシウム、カルシウム、ビタミンCなどが多く含まれています。
血行を改善し体を温め、冷え性や風邪症状などの軽減に役立ちます。
長ネギ
カリウム、カルシウム、ビタミンAなどを多く含んでいます。
発汗作用があり、体を温めたり免疫力を高め、風邪初症状、冷え性を改善するほか、解毒作用や胃腸の働きを整えて、便秘または下痢を予防する働きがあります。
唐辛子(乾燥)
カリウムやマグネシウム、カルシウム、ビタミンB1などが多く含まれています。
食欲不振、消化不良の改善、肥満や高血糖の予防にも効果があります。発汗作用、免疫力を高める働きのほか、体の中の悪い気を取り除くと言われています。
クコの実
ビタミンCやカルシウム、鉄が主に含まれています。
不老長寿や滋養強壮に良く効くと昔から言われており、疲労・視力の回復、老化防止などの働きがあります。
松の実
カリウムやリンなどのミネラル、ビタミンEを多く含んでいます。
体の中に潤いをもたらす作用があり、肌や爪、髪の毛を美しく保ち、便秘解消など、多くの女性に嬉しい効能があります。また免疫力を高め、気力や抵抗力の衰えにも効果が期待できます。
八角(スターアニス)
食欲不振や吐き気など、胃腸薬の原料として使われていたり、強い抗ウイルス作用で、インフルエンザの薬(タミフル)の原料として使われています。
※ 直接インフルエンザに効くわけではありません。
花椒(かしょう)
四川料理に使われている辛味のある花椒は、日本の山椒に近い植物ですが、別物です。
お腹を温めて下痢を止める働きや、鎮痛、解毒、胃痛、腹痛などにも薬効があると言われています。
シナモン
カルシウム、カリウム、リンなどが主に含まれています。
手足の血管(末梢血管)を広げ血液を巡らせる働きや、内臓の働きを活発にし、体を温める作用があります。心を鎮める効果もあると言われています。
*参考文献:株式会社 西東者発行「薬膳・漢方 食材&食べ合わせ手帖」
薬膳スープはアレンジも可能!
レシピはシンプルな塩味ですが、薬膳スープの定番食材に味付けを変えることで簡単にアレンジもできます。
塩麹や醤油麹、鶏がらスープの素を入れたり、カレーの残りや坦々スープの素と合わせて薬膳カレースープ、薬膳坦々スープにも!
体調を崩しやすい季節の変わり目など、ぜひお試しください。
nominaのSNSをフォローして
最新情報をチェックしよう!