オレンジに含まれる嬉しい効能と知っておくと便利な保存方法

 
一年中スーパーや八百屋などに並んでいるオレンジですが、旬っていつの時期か知っていますか？
 
実は、売られているときが旬なのです。
 
オレンジは多くの種類があり、それぞれ収穫時期が異なるためスーパーなどに並ぶときがその品種の旬ということになります。
 
季節によって様々な品種を食べ比べてみるのも楽しいですね。
 
この記事では、オレンジの種類と食べて嬉しい体への効能、そして買いすぎてしまったときなどに役立つ、知っておくと便利な保存方法をご紹介します。
 

オレンジの種類

オレンジはミカン科ミカン属の柑橘です。
 
日本で栽培されているものは、ネーブルオレンジを除くとそれほど多くはありません。
国内流通を見ると大半がアメリカやオーストラリアなど海外から輸入したものになります。
 
海外の各地域の気候に合わせて栽培され、時期がずれて日本へ輸入されることから、年中旬を感じられるフルーツといえます。
 

ネーブルオレンジ（旬：国内…2月下旬～3月、輸入…12月～3月）

 
ネーブルとは、英語で「へそ」という意味。おしりの部分にくぼみがあり、おへそに似ていることが由来しています。
 
また、国内生産量No.1の品種。甘味・酸味ともに濃く、バレンシアオレンジよりも味が濃く果汁たっぷりです。
 

バレンシアオレンジ（旬：国内…7月、輸入…5月～9月）

 
甘味と酸味のバランスが良く、果汁が豊富でプリっとしています。
 
スペインのバレンシア地方にある柑橘と見た目が似ていることから、この名前がつけられたといわれています。
国産のバレンシアオレンジは希少で、味や香りに深みがあります。
 

ブラッドオレンジ（旬：1月下旬～4月）

 
果肉が紅いオレンジをブラッドオレンジと呼びます。
赤ワインのような紅い色はポリフェノールによるもので、抗酸化作用がほかのオレンジに比べて強いといわれています。
 
酸味は弱く甘味が強いのが特徴で、芳醇な香りが楽しめます。
 

マンダリンオレンジ（旬：7月下旬～9月）

 
「マンダリン」とは、中国の官僚が語源となったという説など諸説あります。
皮が薄くて手で剥いて食べられるオレンジ。
 
温州みかんのルーツで、形や色もみかんに似ていて糖度が高いです。
 

オレンジの栄養と効能

ビタミンC

美肌になるための強い味方。
皮膚のシミやしわを防ぐといわれています。
 
また、粘膜を丈夫にする働きもあるので、かぜの予防やキズの治りも良くします。
 

カリウム

体の中の水分量を調節して、血圧をコントロールしてくれます。
そのため、むくみの改善や予防にもつながります。
 
カリウムは水溶性のため、煮たり茹でたりすると水に溶け出てしまう性質があるので、生で食べられるオレンジはカリウムを摂取するにもおすすめの食材です。
 

葉酸

ビタミンB12とともに細胞の合成を促し、血液をつくる働きがある重要な栄養素です。
胎児や乳幼児の発育には特に重要なので、妊娠中・授乳中の女性には必要不可欠です。
 

ポリフェノール

光合成によってできる植物の色素や苦味、渋味の成分です。
オレンジの皮や果肉を包んでいる”じょうのう膜”には、ポリフェノールが含まれています。
 
抗酸化作用があるため、美肌効果や毛細血管を強化して血行を良くします。
 

買いすぎても安心！おすすめオレンジの保存方法

海外から輸入しているオレンジは、防腐剤や防カビ剤を多く使用しています。
ですので、皮を食用に加工するには不向きといわれていますが、防腐剤などで腐りにくいため長く保存できます。
 

常温で保存する方法

1. キッチンペーパーや新聞紙で、ひとつずつオレンジを包む。
2. オレンジのおしりの部分は柔らかく傷みやすいので、ヘタを下向きにして置く。
3. 直射日光を避け、風通しの良い場所で保存する。

《ポイント》
気温の高い夏は避け、涼しい季節にむいている保存方法です。
 
食べる1～2時間前に冷蔵庫で冷やして食べるとよいでしょう。
保存期間は1週間程度。
 

冷蔵庫で保存する方法

1. オレンジをヘタの向きを揃えて、ビニール袋に入れる。
2. 冷蔵庫の野菜室に、ヘタを下向きにして置き保存する。

《ポイント》
フレッシュなオレンジを長く楽しめる方法。
 
冷蔵庫は乾燥しやすいため、ビニール袋に入れることで乾燥を防いでくれます。
ビニール袋の口はきつく結ぶと結露してしまいオレンジが傷んでしまうので、軽く封をしましょう。
 
保存期間は3週間程度。
 

冷凍庫で保存する方法

1. オレンジの皮をむいて、果肉のみを取り出す。
2. フリーザーバッグに並べて冷凍する。

《ポイント》
一番手間がかかりますが、一番長く保存できる方法です。
 
解凍すると食感が柔らかくなるため、ヨーグルトに和えて半解凍で食べるとおいしいです。
また、凍ったままスムージーにしたり、加熱してオレンジソースにするのもおすすめです。
 
保存期間は1か月程度。
 

うまく保存して長く楽しみましょう！

 
甘酸っぱくて、さわやかな気分にしてくれるオレンジには、元気に過ごすための栄養がたくさん詰まっています。
 
いつでも買えていつもおいしい、そんな身近にあるオレンジに感謝しながら、上手にとり入れていきたいですね。