2020-01-17更新
ココア効果がすごい!毎日一杯飲みたい理由とおいしいアレンジ
スタディー

寒い季節や寝付けない夜に、ココアを飲むとほっとしますよね。
よく冷えた体を温めるには生姜と言いますが、実はココアも生姜と同じくらい体をポカポカにしてくれます。
その他にもココアには様々な効果があり、子供から大人まで年齢を問わずおすすめしたい飲み物なんです。
今回はそんなココアについて、成分や効果、アレンジレシピの紹介です。
ココアの原料と種類
ココアとは
チョコレートの原料でもあるカカオ豆から、発酵や乾燥、焙煎などの工程を経てココアが作られます。
カカオ豆を発酵させ、焙煎し、皮を取り除いてから細かくすり潰して、カカオマスを作ります。
チョコレートとココアはここまでの工程が同じですが、カカオ豆の脂肪分である、カカオバターをカカオマスから抽出した残りの部分が、ココアとなります。
原料は同じカカオ豆なので、チョコレートに含まれるカカオポリフェノールは、ココアにも含まれています。
純ココアと調整ココア
私達がスーパーなどで購入できるココアパウダーは、調整ココア(ミルクココア)と純ココア(ピュアココア)の2種類あるのをご存知ですか?
純ココアはカカオマスからカカオバターを取り除き、味付けなど何もしていないココアパウダーになります。
ケーキの上に振り掛けたり、お菓子作りに使用できます。
溶かして飲むこともできますが、甘くないため砂糖や牛乳を入れて飲むことが多いです。
一方調整ココアは、砂糖やミルクパウダーなど、そのまま溶かして飲んでも美味しくいただけるように味付けがされています。
特に純ココアか調整ココアか気にしていなければ、私達が普段飲んでいるココアは、調整ココアとなります。
ココアの効果
ココアはカカオポリフェノール、食物繊維、ミネラルなどを含み、栄養価の高い嗜好飲料です。
具体的にどのような効果が期待できるのでしょうか?
体を温める
体が冷えたとき、ホットココアを飲んで温まった経験がある人もいるのではないでしょうか?
これは単にホットドリンクを飲んだからという理由だけではなく、ココアには体を温める効果があります。
体を温めるといえば生姜を想像しますが、ココアは生姜より冷えを抑制する効果が長く持続します。
実際に、生姜摂取後とココア摂取後の体温変化を測ったところ、生姜を摂取したときは急激に温度が上がった後はどんどんと下がっていくのに対し、ココア摂取後は、徐々に温度が上がり、徐々に下がっていくという結果が出ています。(※)
これはアイスココアの場合も他のアイスドリンクに比べ、体温を低下させないことがわかっています。
便秘改善
ココアには不溶性食物繊維が多く含まれており、便秘を改善する働きがあります。
また便秘改善だけでなく、便の臭いの原因となるアンモニアを減少させ、便臭の改善が見られたという結果もあります。(※)
これらの働きは、ココアの不溶性食物繊維の60%を占めるカカオリグニンという成分が関与していると考えられています。
口臭改善
ココアには口臭や体臭を予防する効果も期待できます。
ココアを2週間飲用する前後で口臭を計測したところ、飲用期間は口臭の原因となる菌が減少し、飲用をやめると元に戻ることがわかっています。
また、この抗菌効果をを発揮する成分はココアに含まれるポリフェノールであることが明らかになりました。(※)
ただ、嗜好品としてココアを楽しむ分には良いですが、どの効果についても過度な期待から飲み過ぎてしまうことには注意しましょう。
おいしいココアの作り方
様々な効果が期待できるココアですが、少しの工夫でコクが出てよりおいしく飲むことができます。
調整ココアのおいしい作り方
調整ココアは、ココアパウダーとミルクまたはお湯を混ぜて作ることが多いと思います。
混ぜる前に、ココアパウダーに少量のミルク(お湯)を加えて練ることでよりおいしくいただくことができます。
材料
- ココアパウダー (スティック1本分)
- 大さじ1強ほど
- 牛乳またはお湯
- 適量
作り方
- 耐熱グラスやマグカップにココアパウダーを入れます。熱湯または牛乳を少し入れ、パウダーを溶かすようによく練ります。
- パウダーが溶けたら温かい牛乳を入れ、再度よく混ぜて完成です。
調整ココアが甘すぎる場合は、お湯で調整してから牛乳を加えたり、純ココアで砂糖の量を調整して作ってみてください。
純ココアのおいしい作り方
純ココアから作る場合は、分量を測ったりする手間がありますが、慣れてしまえば自分好みのココアを作ることができます。
鍋で温めながら作るのがベターですが、時間のないときも簡単に作れる方法を紹介します。
- 純ココア
- 小さじ1
- 砂糖
- お好みで大さじ1/2程度
- お湯
- 小さじ2
- 牛乳
- 適量
- 耐熱グラスやマグカップに純ココアと砂糖を入れます。
- お湯を入れ、ツヤが出るまでよく練ります。
- そこに牛乳を入れ、ココアパウダーが全て溶けたら完成です。
純ココアで作る場合、砂糖の量を調節できたり、砂糖の代わりにはちみつを使ったりとお好みで作ることができます。
ココアのアレンジレシピ
ココアにプラスαすることで、いつもとは一味違ったココアを楽しむことができます。
生姜
すりおろした生姜を加えた生姜ココアは、より体を温める効果を実感できるとして、テレビでも紹介されたことのあるアレンジです。
作り方
- 生姜を擦ります。量はお好みで調整してください。
- 温めたココアにすりおろした生姜を足して完成です。
ゆずの皮
少し使って余ってしまうゆずの皮をココアに入れてみたところ、意外にマッチしておいしくなりました!
作り方
- ゆずは塩などでよく洗います。
- 皮をむき、内側の白い部分を皮からそぎ取ります。
- 好みの量を細い千切りにして、温めたココアに足して完成です。
オレンジの皮
オレンジピールとチョコレートの組み合わせは有名ですが、もちろんココアとの相性も抜群です。
作り方
- オレンジを塩などでよく洗います。
- 皮をむき、内側の白い部分を皮からそぎ取ります。
- 好みの量を細い千切りにして、温めたココアに足して完成です。
いちご
ココアの甘さといちごの甘酸っぱさがおいしいアレンジです。
冷凍いちごの場合、温めたときに少し水分が出てしまいますが、十分おいしくいただくことができます。
作り方
- いちごを洗い、ヘタを切り取ります。
- 縦に薄くスライス、または角切りにして、温めたココアに足して完成です。
※冷凍いちごの場合、ココアが冷めてしまうので、解凍してから入れるか、ココアを電子レンジで温める前に冷凍いちごを入れてから温めるのをオススメします。
1日1杯のココア習慣を!
ココアについて、意外な効果やアレンジを紹介をしました。
生姜にも負けない冷え抑制効果や、食物繊維が多く含まれていることに驚いた人もいたのではないでしょうか?
甘いジュースの代わりに、子供も大人にもおすすめしたいココア。
1日1杯ココアを飲む習慣をつけてみてはいかがですか?
-
当ページ監修 管理栄養士プロフィール
-
当ページ監修 管理栄養士プロフィール
神田 由佳
管理栄養士
糖尿病、脂質異常症、高血圧症などの食事指導 -
人生を楽しく豊かにする食の専門家として活動中。
2万人以上の栄養指導経験のもと、「食べたい気持ちを我慢せず、しっかり食べる」をコンセプトにしっかり食べても健康維持でき、楽しい食生活を実践する力をつけることを伝え、自分にあった食事方法を見つけることを基本としている。
≪主な実績≫ 町田製菓専門学校 講師 (食品衛生学・栄養学) 町田福祉保育専門学校 講師 (子どもの食と栄養) オンラインでの食事アドバイス(ダイエット、便秘対策:腸活) 世界一受けたい授業 栄養監修 2017年1月28日放送 れんこんと甘酒レシピ 2019年9月7日放送 長生きみそ汁
nominaのSNSをフォローして
最新情報をチェックしよう!