公開日:2023-11-08
冷蔵保存はNG!?さつまいもをおいしく長持ちさせる保存方法とポイント
スタディー
公開日:2020年4月1日 更新日:2023年11月8日
ほくほく、ねっとりとした食感と自然な甘味が魅力のさつまいも。
ビタミンやミネラル、食物繊維といった栄養素が豊富で、老若男女問わず人気のある食材です。
そんなさつまいもですが
「冷蔵庫で保存しておいたのにすぐに腐ってしまった…」
「長持ちさせるにはどうやって保存するのが良いの?」
と悩んでいる人も多いようです。
さつまいもは比較的長持ちする食材ですが、よりおいしく長持ちさせるためには最適な方法で保存する必要があります。
今回は、さつまいもを長持ちさせる上手な保存方法と、そのポイントを紹介します。
目次
さつまいもの常温保存
さつまいもを保存するときは、常温保存が基本となります。
スーパーなどでさつまいもを探すと、常温の陳列棚に並んでいるのではないでしょうか?
実は、さつまいもは暖かい地域が原産であるため、低温には弱い食材なのです。
そのため冷蔵庫での保存は適しておらず、長持ちするといわれているさつまいもでも冷蔵庫で保存するとすぐに傷んでしまうのです。
常温で保存する方法
- さつまいもは土がついたまま1本ずつ新聞紙やキッチンペーパーなどに包む。
- ダンボールなどに入れて、風通しの良い涼しい場所で保存する。
※ さつまいもの量が多い場合は、ダンボールに数箇所穴を開けてから入れましょう。
スーパーで購入したさつまいもは、すでに洗ってあるものが多くあります。
土のついていない、洗われているさつまいもは、夏場と同じ保存方法がおすすめです。
夏場の保存方法
- さつまいもが濡れている場合などは、水気をよく拭き取り、天日干しをする。
- 乾燥したさつまいもを1本ずつ新聞紙やキッチンペーパーなどに包み、ポリ袋に入れ口を緩く結ぶ。
- 野菜室に入れて保存する。
常温保存のポイント
さつまいもを保存するときの適温は13〜15℃程度といわれており、10℃以下の低温では傷みやすくなってしまいます。
また室温が20℃以上になると、発芽してしまい栄養が奪われてしまいます。
室内でも寒すぎる・暑すぎる場所は避け、直射日光が当たらない風通しの良い場所で保存しましょう。
寒い地域は冬場になると室内でも低温になるため、冬場の常温保存は気温の管理に注意してください。
また、さつまいもは低温だけでなく湿気にも弱い食材です。
そのため、新聞紙などに包み、ダンボール箱などに入れて保存しましょう。
土が多くついている場合でも、洗わず手で土を払う程度にしておきます。
- 洗わない。
- 新聞紙やキッチンペーパーなどに1本ずつ包む。
- 風通しの良い冷暗所などで保存する。
カットしたさつまいもの場合は?
さつまいもを調理する場合、一度に使い切れずにカットしたさつまいもが余ってしまうこともありますよね。
カットしたさつまいもは断面からどんどん乾燥が進んでしまうため、まるごとの保存とは違って傷みが早くなります。
カットしたさつまいもが余った場合は、すぐに冷凍保存してしまうのがおすすめです。
冷蔵庫で保存しておきたい場合には、断面をラップでぴったりと包み、野菜室で保存してください。
保存期間
さつまいもをまるごと保存する場合は、約1ヶ月が保存期間の目安になります。
とはいえ、さつまいもの状態や保存環境によって保存期間には差があります。
土付きの新鮮なものであれば2〜3ヶ月もつ場合もありますし、土を洗い落として出荷され収穫から時間が経ったものであれば1ヶ月経たずに傷んでしまう場合もあります。
さつまいもの状態は、こまめに確認してください。
カットしたさつまいもは、1〜2日を目安になるべく早く使い切るようにしましょう。
さつまいもの冷凍保存
さつまいもは低温に弱い食材のため、まるごとのさつまいもを保存するときは基本的には常温となります。
しかし、量が多くて使い切れない場合や、カットして余ってしまった分があれば、冷凍保存がおすすめです。
冷凍保存する場合は、さつまいもを加熱してから冷凍することがポイントです。
生のまま冷凍保存もできますが、ボソボソとした食感になったり、味が劣ってしまうので、早めに使い切るか、下処理をしてから冷凍保存するのがいいでしょう。
また、比較的火通りの悪いさつまいもですが、あらかじめ下処理をして冷凍しておくことで、調理の手間と加熱時間をカットすることができます。
長期間保存しても傷んでしまう心配が少なく、使い勝手もいいためおすすめです。
さつまいもをカットして冷凍する方法
まずは、さつまいもを使いやすい大きさ・形にカットして冷凍する方法です。
- さつまいもをよく洗い、輪切りやいちょう切り、乱切り、スティック状など使いやすい大きさ・形にカットする。
- ①を蒸し器で蒸すか、耐熱容器に入れて電子レンジで十分に加熱し、しっかりと火を通す。
- 粗熱が取れたらラップに包み、ジッパー付きの保存袋などにいれて冷凍庫で保存する。
輪切りにしたさつまいもは天ぷらに、いちょう切りにしたものはお味噌汁など汁物にするなど、作りたい料理に合わせて好みの大きさ・形にカットしてください。
冷凍しておいたさつまいもを調理するときは、凍ったまま料理に入れるか、電子レンジで軽く解凍してから加熱すればOKです。
さつまいもをペースト状にしてから冷凍する方法
- 洗ったさつまいもを蒸し器や電子レンジを使ってまるごと加熱する。
※ 電子レンジを使う場合は、洗ったさつまいもを濡れたまま新聞紙やキッチンペーパーで包み、さらにラップでぴったりと包んでから加熱します。 - さつまいもの中までしっかり火が通ったら、熱いうちに皮をむき、ボウルに入れる。
- フォークやマッシャーで潰すか、厚手のポリ袋などにいれて麺棒で叩いて潰し、ペースト状にする。
- ペースト状にしたさつまいもをジッパー付きのポリ袋などにいれ、空気を抜いて平らにならす。
このとき、菜箸などを使ってブロック状に分け目をつけておくと、調理の際に使いたい分量だけ取り出すことができて便利です。
※ 一度に使う分量ごとにラップで小分けしてから、保存袋に入れてもOKです。 - ④をアルミのバットなどにのせ、平らな状態で冷凍庫で保存する。
蒸し器がない場合は、お鍋やフライパンで代用してもOKです。
圧力鍋を使うと時短で蒸し加熱をすることができます。
さつまいもは時間をかけてゆっくり温度を上げることで甘味が引き出されるため、電子レンジを使う場合は、低めのワット数で時間をかけて加熱するのがおすすめです。
さつまいもペーストは、スイートポテトやお菓子作り、さつまいものポテトサラダや離乳食作りにも大活躍します。
冷凍しておいたさつまいもペーストを料理に使うときは、電子レンジで解凍しましょう。
焼き芋にして冷凍する方法
- さつまいもをよく洗う。
- 表面が焦げ過ぎないように気をつけながら、オーブンレンジや魚焼きグリルを使って加熱する。または、蒸し器・電子レンジを使ってふかし芋にする。
※ 表面が焦げ過ぎないように気をつけながら、じっくりとおいしい焼き芋に仕上げましょう。 - 焼き芋ができあがったら粗熱を取り、ラップでぴったりと包む。
- さらにジッパー付きの保存袋にいれて空気を抜いて密閉し、冷凍庫で保存する。
電子レンジで十分に再加熱すれば、焼きたてのようなほくほくの焼き芋を楽しめます。
▽詳しい焼き芋にする方法はこちら▽
保存期間
さつまいもを冷凍保存した場合は、約1ヶ月が保存期間の目安となります。
冷凍しておくことで、いつでも使いたい分量だけ取り出すことができます。
使いやすい形状に下処理をして、さつまいもを賢く冷凍保存しましょう。
上手に保存して便利においしく長持ちさせよう!
食材はなんでも冷蔵庫に入れれば良いというわけではなく、食材に合った方法で保存することが大切です。
さつまいもは常温保存でも比較的長期間おいしさをキープすることができますが、使い勝手のいい冷凍保存もおすすめです。
さつまいもを便利においしく長持ちさせましょう!
参考元:
*JAなめがた さつまいもの保存方法
*旬の食材百科 サツマイモ
*おいも美腸研究所 さつまいもの正しい保存方法とは?長持ちのポイントを解説!
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