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公開日:2019-08-07

使いこなせば料理上手!万能ねぎの栄養とおいしく長持ちさせる保存法

スタディー

味噌汁やラーメン、スープなどに入れることも多い万能ねぎ。
パパッと振りかけるだけで風味がプラスされ、味に変化を加えることのできる万能ねぎはまさに万能食材です。
そんな万能ねぎですが風邪予防や疲労回復に効果的な他に、夏バテにも有効な食材なんです!

今回は、そんな万能ねぎの栄養価や効果、保存方法などについてご紹介します。
 

「万能ねぎ」ってどんなねぎ?


「風邪の時にはねぎを食べるといい」などという言葉があるように、元々ねぎは栄養価が非常に高い食材です。
ねぎには主に疲労回復、生活習慣病の予防、美容効果、発がん抑制の効果があると言われています。

万能ねぎも、そういったネギ科の植物の一種です。
小ねぎのことを万能ねぎと呼ぶ場合もありますが、正しくは、九州福岡のJA筑前あさくらで販売されている青ねぎのことを万能ねぎといいます。
 

万能ねぎの主な栄養価

アリシン

アリシンとは、硫化アリルとも呼ばれるにんにくやねぎに含まれる香気成分です。
にんにくやねぎの独特な辛味や臭いはこの成分によるものです。
アリシンは、血液循環をよくする働きを持つので、身体を温めたり、発汗を促進したりします。
また、血糖値の上昇を抑え、生活習慣病の予防もしてくれます。
食欲を増進させ、胃液の分泌を促したり、ビタミンB1の吸収を助ける働きもするため、夏バテ対策にも効果的です。

ビタミンC

美容に良いビタミンCは、抗酸化作用により、しわや老化防止の効果が期待できます。
また鉄の吸収を高めるほか、抗ストレス作用を持つ副腎皮質ホルモンの合成を促進するなどの効果があります。

βカロテン

βカロテンは、ねぎの青い部分に多く含まれています。
ビタミンCと同様に抗酸化作用があり、アンチエイジングにもつながります。
また、体内でビタミンAに変換され、皮ふや粘膜を保護する働き、視力低下の予防や呼吸器系統を守る働きも持つ優れものです。

カルシウム

ねぎにはカルシウムも含まれています。
歯や骨を形成するカルシウムが不足すると、骨粗しょう症になったり、肩こりや腰痛を引き起こしたりすることもあります。
精神を安定にするためにも必要で、カルシウムが不足するとイライラするとも言われています。

参考:旬の野菜百科

 

おいしい万能ねぎの選び方

主役になることは少ない万能ねぎですが、おいしい万能ねぎを選べば、主役をより引き立たせてくれます。

新鮮な万能ねぎは、全体にはりがあってピンとしており、葉の色が鮮やかでみずみずしく、根元の白さがははっきりしているものを選びます。
新鮮なものは葉の部分がロウのようなもので覆われ、白い粉が付いているように見えます。

葉の先がしおれていたり、枯れているものは鮮度が落ちているので避けたほうがよいでしょう。

よい万能ねぎの特徴
  • 全体的にはりがあり、ピンとしている
  • 葉の色がみずみずしい
  • 根元の白さがハッキリとしている

 

万能ねぎを長く楽しむための保存方法

そんな万能ねぎですが、一度に全ての量を使うのは難しいですよね。
使いたい分だけ使い、残りはまた別の機会に使いたい…。

万能ねぎの栄養価を損ねることなく、長期間保存する方法の紹介します。

万能ねぎ(生)の保存方法

濡れた新聞紙やキッチンペーパーなどに包んで冷蔵庫に保存します。
立てて保存すると新鮮な状態が長持ちします。
上からラップに包んだりして水気が逃げないようにします。

万能ねぎの刻んだ後(生)の保存方法

水で洗い、水気を切って、タッパーに入れ、キッチンペーパーで蓋をします。
タッパーの蓋が下になるように、タッパーをひっくり返して冷蔵保存します。
キッチンペーパーは、2~3日に一度交換すると、より長持ちします。
保存期間は1~2週間程度です。

万能ねぎを刻んだ後(冷凍)の保存方法

洗ってしっかりと水気を切り、小口切りにし、なるべく重ならないように平らに入れ、冷凍保存をします。
また冷凍の際に、急速冷凍をすると品質が落ちにくく、鮮度を保ってられます。
熱伝導率の高い金属製のトレイで一度冷凍してから、保存容器に移し替えます。

密閉容器内の空気はできる限り抜いておきます。
保存期間は1ヵ月程度を目安にするといいでしょう。

 

万能ねぎは本当に万能だった!

かしこく保存をすれば長く楽しめる万能ねぎ。
食卓を彩るだけでなく、栄養価も高い、まさに万能食材です。
オールシーズン楽しめる万能ねぎ、ぜひ食卓をパパッと彩ってください!

  • 当ページ監修 管理栄養士プロフィール

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  • 当ページ監修 管理栄養士プロフィール

    片村 優美

    管理栄養士

  • 2004年、国公立大学卒業後、管理栄養士免許取得。
    その後約7年間病院に勤務し、栄養指導や給食管理に従事した。

    私たちの体は食べたものから作られていることを基本に、普段の食事やバランスの良い食生活を習慣化することの大切さを伝える。

    また、間違った情報も多い中で、何が本当かわからなくなることも多い世の中。
    間違った情報はときに健康を害してしまうこともあるので、科学的根拠のある情報を慎重に選んで正確に伝えるよう心掛けている。

    ≪主な実績≫
    日本テレビOha4!NEWS LIVE、読売新聞、女性セブン、女性自身
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この記事を書いた人

nomina編集部

「もったいない野菜でおいしく健康に」をテーマに、ドリンクレシピや野菜の知識などをお届けします。

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